咬合診療(かみ合わせ治療)

「キリキリキリ……」。寝ている人の口元から、不思議な音を聞くことがありませんか?上下の歯をすり合わせる歯ぎしり。放っておいてよいのか、自分はし ているか、気になります。

正常なかみ合わせであれば、不快音は発生しませんが、上下の歯の接触状態に問題がある場合に音が出るのです。歯ぎしりをする時に 歯にかかる力は、大人であれば80~100キロにもなり、その結果、歯がすりへったり、かけたり、歯周組織が破壊されたりします。顎(あご)の痛みや首や 肩のこりなども、歯ぎしりが原因であることが少なくないと言われています。

歯ぎしりの原因?

最近の研究では、歯ぎしりは顎を動かす咀嚼(そしゃく)筋の生理的な活動とわかってきました。動物の顎の骨や歯は、獲物をかむなどの攻撃的な行動に使わ れてきましたが、現代人は口を武器として使わなくなり、攻撃性を歯ぎしりで発散すると考えられています。物事を内側にため込む性格の人に、強い歯ぎしりを する傾向がみられます。他にも強いストレスやアルコールが咀嚼筋の活動を活発にし、歯ぎしりが起きやすくなるといわれています。

歯ぎしりを治療しよう!

そこで当院では、そんな日ごろの歯ぎしり等の問題から顎がゆがむ顎変形症まで幅広くかみ合わせを見させていただき、治療する外来「かみ合わせ外来」を併設しています。

では、正常なかみ合わせをどう見極めるか。良いかみ合わせの例として、前歯以外は、上の歯のとがった部分が下の歯のくぼみとかみ合っている、かんだ状態 で下顎を前方に動かすと、前歯だけが当たるなどがあげられます。ただ、かみ合わせの条件は個人によって違い、判断が難しい。歯ぎしりのほか、「口が思うよ うに開かない」「かみ合わせの高さに不満を感じる」「左右どちらか一方でかむくせがある」などさまざまであり、専門の歯科医を受診した方がよいケースが多 いのです。

虫歯や歯周病を治し、歯が失われている場合は入れ歯やブリッジなどをする。歯が欠けるほどの歯ぎしりがある場合は、プラスチック樹脂製のマウスピースを 勧めたり、矯正治療などの選択肢もあります。またあまりに重症の場合は歯を全部つくりかえたり、大きな病院で顎の整形手術が必要な場合もまれにありますの で、何か気になっている場合はぜひ当院のかみ合わせ外来を受診してください。

かみ合わせの治療例

マウスピースによる治療例1 「あごがずれている」

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下あごが2mm左にずれていて、頭痛、肩こりがひどかったそうです。
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マウスピースで下あごを真ん中に合わせて調整しました。この後、この患者さんは頭痛、肩こりが消失したそうです。

マウスピースによる治療例2 「はぎしりがひどい」

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歯ぎしりがひどく悩んでいる患者さんです。ブラックスチェッカーで見てみると1晩でものすごく歯ぎしりをしていることがわかります。
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スタビライゼーションタイプのスプリントを制作しました。
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家族から寝ている時の歯ぎしりは指摘されなくなり、肩こりも減ったそうです。

マウスピースによる治療例3 「無呼吸症候群と診断された」

無呼吸症候群の患者さんの場合、下あごが後ろに下がるのを防止しなければなりません。しかし、同時に歯ぎしりもさせないとかえってストレスがかかり、さま ざまな病気を引き起こすこともあります。当院では下あごをゴムでけん引するマウスピースを制作しています。一体型よりも歯ぎしりができ、患者さんからもい びきがすくなくなったと好評です。

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